【後編】グーグルアースで公園の面積を測る!複雑な形の土地の測定方法

お知らせ

【前編】では、グーグルアースの精度を50mプールで確認しました。平らで四角い土地なら、かなり正確に測れることがお分かりいただけたかと思います。

いよいよ今回は本番です。 もっと形が複雑な「加賀市中央公園」芝生広場の面積測定に挑戦しながら、実際の現場で見積もる際に役立つ、より実践的な使い方を解説します!

【実践】加賀市中央公園の芝生広場の面積を測ってみよう

四角いプールと違い、公園は曲線や入り組んだ境界線が多くあります。しかし、基本的な操作は変わりません。※必ずパソコンで操作してください。【グーグルアースを開く】

手順1:公園の芝生広場全体を表示する

まずは前編と同じように、グーグルアースで「加賀市中央公園」を検索し、測定したいエリア全体が見えるように画面を調整します。

マウスのホイール(この部分)を使用して大きさを調整してみてください!

手順2:輪郭を細かくクリックしていく

左のメニューから定規アイコンを選びます。ここからが本番です。

公園の輪郭に沿って、細かくクリックしていきます。 綺麗な形をなぞるコツは、短い間隔で、焦らずに点を打っていくことです。特にカーブしている場所は、点を多めに打つことで、より現実に近い形で囲むことができます。

測りたい場所の輪郭をクリックしていくと、黄色の線の長さが追加されいきます。

もしクリックする場所を間違えても、「元に戻す」ボタンで一つ前の点を取り消せるので、安心して進めてください。

芝生広場の形に近づいてきましたね!


全周をなぞると最後の点に戻るときは【シェイプを閉じる】と勝手に表示されますので

そのまま閉じてしまってください。

手順3:面積を確認する

公園全体をぐるっと一周囲み、最初の点をクリックして図形を閉じると、画面右側に公園全体の面積が自動で表示されます。これで、おおよその面積を把握することができました。

外周の長さと、面積が表示されましたね!


知っておくと便利なポイントを1点ご紹介!

※やっぱりここの形状を修正したい!と思えば全周を表示した後でも、黄色線の途中の◎を、左クリックを押しながら引っ張ることで修正可能です!

【重要】絶対に知っておくべき注意点:傾斜地の面積について

さて、ここで建設業者の皆様が絶対に知っておかなければならない、最も重要な注意点をお伝えします。

グーグルアースで表示される面積は、真上から見た「水平投影面積」です。これは、土地の起伏や斜面を考慮しない、平らな地面として計算された数値です。

例えば、山の斜面に芝を張る場合を想像してください。実際に必要な芝の量は、この水平投影面積よりも多くなります。この数値を鵜呑みにして資材を発注すると、現場で資材が足りなくなるという致命的な事態を招きかねません。

実際の斜面の長さを考慮した面積は「法面積(のりめんせき)」と呼ばれ、水平投影面積とは区別されます。

グーグルアースの数値は、あくまで平坦な土地を想定した概算と捉え、傾斜地を含む現場では、必ず現地でレーザー距離計などを用いて正確な表面積を測るようにしましょう。

まとめ:賢く使って業務を効率化しよう

今回は、グーグルアースを使って複雑な形の公園全体の面積を測定する方法と、その際の重要な注意点について解説しました。

傾斜地の特性をしっかりと理解した上で使えば、グーグルアースは「見積もり前の概算調査」や「現地調査の段取り」において、移動時間や手間を大幅に削減してくれる強力な味方になります。

ぜひ、ご自身の業務でもこの便利なツールをご活用ください。

その他便利なツールをもっと知りたい方はおしらせ記事一覧よりご覧ください。

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